Thursday, September 29, 2005

マルミヤストア(7493.F)

 相場は金融相場ですね?。メガバンクの優先株の完全返済の目処がついたことがおおきいのではないかと思います。
 最近の大型株の急上昇を見て思い出しました。筆者が初めて株を買った時もそういえば金融相場の真っ只中でした。山一證券の自主廃業に端を発する金融危機を救うべく都市銀行19行(19ですよ19)にそれぞれ公的資金を注入すると発表したのをきっかけに銀行株から天井知らずの暴騰相場となり次第に他の景気敏感銘柄に波及していったのでした。当時の筆者はそんな事情や金融相場などという言葉も全く知りませんでしたが、なぜか直感で富士銀行(8317.T)と大成建設(1801.T)を買っており、それらの投資は大成功でした。だからか?今もこうして投資まがいのことをやる羽目に陥ったのです。
 さて、時は流れ筆者の金融知識も当時よりは増えたと思うのですが、現在の相場ではこの金融相場で東証の真中の銘柄を買う気がありません。数年続いたデフレ時代の銘柄選定方法が染み付いてしまったのか、呪文のようにキャッシュフロの潤沢な企業を選択してしまう自分がいます。当時より本当に投資手法は上達しているのだろうか?と考えさせられてしまいます。
 さて表題の企業ですが、筆者はいまからこの金融相場に乗るのをあきらめたのか?w、次に来る銘柄として選んだ企業群(下記参照)の中の1企業です。ここ数年、某ファンドなどが割安株を買いあさったために割安株が極度に減っています。これらの最後の駄目を押しておこうかとの基準で選定した企業です。そしてまた悪い癖?でキャッシュフローの潤沢な企業だけを最終選択しています。その中でこの企業は福岡証券取引所単独という変り種です。何日かこの株を買おうとして相場を眺めていましたが、自分が最小単位買おうとするとそれだけで株価が5円近く上がってしまうので対応に苦慮してしまいます。そういえば金融相場のころのジャスダックって全く人気なくて1日の取引が全くない企業がたくさんあったなあなどとまた昔話を考えていました。ダメですね。
 さて、せっかくですから企業のほうもご紹介しておきましょう。マルミヤストアは大分と熊本および宮崎のスーパーマーケットとドラッグストアーをチェーン展開する。普通のスーパーマケットです(たぶん)。というかあまりに情報が少なすぎるので、ここで買い物をしたことがあるとかいう方のコメントでも頂ければ幸いかなと思っております。というわけで投資判断:要再調査

#そうそう先日選定した企業群は以下のとおりです。興味のある方はどうぞでも株価吊り上げないでね。おねがい。
#1736.Q 6437.T 6907.Q 7493.F 7519.Q 7923.Q(計6社)

モリゾー海上の森へ帰る

 185日にわたって開催された愛・地球博が今月25日をもって閉幕しました。最終日には13時から皇太子殿下と小泉総理のご参列の下、華やかで荘厳な閉会式が、20時からはモリゾーとキッコロが森に帰るイベントが開催されフィナーレを迎えました。森に帰って行くさまは本当にお別れの物悲しさがありましたね(筆者は閉会式もフィナーレもTVで見てましたけどネ)。
 最終的には目標入場者数1500万人のところ2205万人の来場者でまさに大成功だったようです。筆者はちなみに2回行きました。本当はもう一回駄目押しで行って外国館を重点的に見たかったし、日立館も見てみたかったです。でも8月に入ってからの本当の大盛況が連日にニュース報道されるに至って、行っても行列を見るだけかな?と行く意志がなえてしまいました。博覧会協会も予想だにしなかった?大盛況となったのですから、無理からぬところですが、全体的に凝った作りの(特に企業)パビリオンが多く、それが逆にパビリオンのキャパを下げているように感じました。
 毎日何かのイベントをやっている万博は、そのイベントが市民参加型で企画され、それがリピーターとあいまってお祭りを盛り上げていたようでした(筆者が行ったときはラオスの日だったかな?)。なにか21世紀型の新しいお祭りをみたような気がしました。またあんなすばらしい企画をどこかでやってほしいものです。でもできればもう少し空いてる方がいいのですけどね。

#右下にあった愛知万博の知名度向上プロジェクトのバナーですが、会期終了と同時に愛・地球博メモリアルとなり、もう少し万博の思い出に浸っていられるようです、すばらしいことです。本当は筆者も提供したい写真があったのですがPCの故障と共に過去帳入りした可能性が高くなっています。

Thursday, September 22, 2005

郵政民営化

 郵政民営化の改革案が決まった。それは「ひとつの分離、ふたつの改革、四つの措置」を骨子とするものである。

 ひとつの分離とは:政治と企業活動の分離である。
 ふたつの改革とは:郵政の主な業務の改革と、郵便貯金の改革 である。特に郵便貯金の改革では郵政貯蓄銀行を設立する。この銀行は郵政貯蓄銀行は特殊商業銀行として位置づけられ貸付業務もおこなうことになる。
 四つの措置とは:通常サービスのメカニズムの構築、特殊サービスのメカニズムの改善、セキュリティに関するメカニズムの強化、価格形成メカニズムの改革である。

 これは今月(’05年9月12日)中国で発表された郵政民営化案の骨子である。日本が選挙などでごたごたしている間に、おとなりの中国では郵政民営化案がおとくいのトップダウン方式で決定されようとしている。特に面白いのは、日本では身近な金融機関などという言葉とは裏腹に郵便局には金融機関の金融機関たる基本的な機能である貸付業務が欠けていることがあるが、中国の改革案ではその点に踏みこんだ内容となっているのは興味深い(日本の案はどうなっているのかさえ不明ですが)。
 中国では、医療や教育など公共性の強い分野に関しては市場原理の導入を否定する動きもあるが、こと郵政に関しては今のところ民営化で改革が進められようとしている(諸外国で郵政を民営化しているところはないような事を論じる不勉強な政治家もいるようですが)。こういった中国の事情って知れば知るほど、本当は日本が社会主義で中国が資本主義なのではないのだろうかと思うことが多々ある。ぼやぼやしていると経済大国の座まで奪われかねない状況にこの国がおかれていることに、もっと多くの方々が気がつくべきであろう。

Wednesday, September 21, 2005

ペトロチャイナ(0857.HK)

 ご存知ペトロチャイナである。ペトロチャイナは中国の石油最大手企業で、油田及び天然ガス田の探索・開発・掘削・製油など一連の業務を行なっており、石油化工事業にも力を入れ、輸送から販売までを一貫して手がけている。近年では政府の後押しを受けた海外進出も盛んで、ス-ダン、ロシア、カザフスタン、ペル-など国際石油資本(メジャ-)が手を伸ばさないところにも進出している企業である。
 株価のグラフはまさに右肩あがりであり、順風満帆に見えるが実際のところは、ニューヨークのマーカンタイル(商品先物)市場のWTIと連動しており、原油の市場価値の増大とともにこの企業の市場価値も増大しているようである。
 21世紀は中国の世紀などと言われるが、もし現在のペースで中国が発展を続けるならば10年後?にはOPECの生産する原油の2/3が中国向けになってしまうと考えられており、原油の将来の品不足感から市場価格が次第に高騰している。また近年OPECの一角であるインドネシアが自国の経済発展に伴いついに原油輸出国から輸入国に転落してしまうという現実にも直面している(同時にインドネシアルピーが急落)。というか中国もつい数十年ほど前までは原油輸出国であったのだが。
 さてこの企業、中国最大手の石油化学企業であり、ADRにも上場しており知名度抜群である。また近年ウォーレンバフェットがここの主要株主となったことでがぜん注目を集めるようにもなっている。ネットバブルのころバフェットの投資手法はもう古いなどど散々の言われ方をされていたのだが、近年はますます”バイアンドホールド”の強さ見せ付てくださっている。余計な話ばかりになってしまったが、というわけで投資判断:買い

#短期的にはブッシュがカトリーナ対策として、原油価格対策の切り札の全て(備蓄の放出、EUへの放出の呼びかけ、OPECへの増産要請)を切ってしまったため、原油価格のさらなる高騰が予想され、ここの株価もそれに伴い上昇するであろう。長期的にはこのバブルは一旦冷めることはあると考えられるが、先高感が是正される事態には簡単にはならないだろうと考えられる。

自民圧勝の影で

 先の総選挙では自民党の争点を絞る戦略と民主党の失策によって、自民党は勝つべくして勝った(ここまでの勝ちは誰も予想していなかったと思われるが)。思うに、たいした政策も示さずにただ”政権交代させて下さい”だけでは議席は取れないであろうし政権交代もできない、郵政民営化への反対やマニフェストにある道路公団無料化や公務員の給与総額のたった2割の引き下げという愚策?が、なにも具体策を示さなかったが”民間に出来ることは民間で”のスローガンだけで民主党より自民党が改革政党であるという期待を抱かせたのは至極当然の事と考えられる(実際のところは怪しい)。しかしこの自民党の大勝によって逆に自民党も改革政党にならざるをえなくなった事はむしろ大きな収穫であったかと思う。
 当初、自民党のこの総選挙への突入の仕方が’93年8月の細川内閣誕生時の経緯に似ており、自民分裂選挙から自民党は政権の座から滑り落ちるよう考える人も多かったように思う(筆者もその一人であった)。しかし小泉総理はこの選挙の危機で本当の力を発揮し、国民に支持のある真のリーダたる所以を見せ付ける結果となった。その選挙が実は仕組まれたものではなかったのか?とまで疑われるのも無理からぬ勝ちっぷりであった。
 惨敗を受け野党第一党の民主党は、前原誠司なる新代表を打ち立ててきたが、これがまたうさんくさい?というのもこの新代表自身の持論の中心をなすものが安保防衛であり、憲法9条第2項の削除を持論としている(自民党より?)右よりだからだ。それにこのままいけば自民党と民主党の主張に違いがなくなってしまい、ますます政権交代の意義が失われる気がするのは筆者だけなのであろうか?折も折自民党も結党50年としてちょうど改憲の議論に入ったところで、この選挙で衆議院の2/3の議席を占める大勝利。これに加えて第2党までもが右よりとはなんと歴史とは皮肉なものであろうかと思う。この選挙における自民党への白紙委任が思わぬ方向へ転がらない事を祈るばかりである。

Sunday, September 11, 2005

戦後3回の非自民政権

 ’93年8月通常国会会期末に、当時の野党から提出された宮澤内閣不信任決議案が与党・自民党議員の一部も賛成し可決し衆議院が解散された。自民党は44人が離党し分裂し、そして新生党が出来た。選挙の結果、自民党は過半数の議席を獲得できず、8月6日社会党、新生党、公明党、民社党、日本新党、新党さきがけ、社民連など7党1会派からなる細川内閣が発足した。
 今の状況と似ているかもしれないですね。それにしてもここに挙がっている政党で現存しているのは社会党(現在の社民党)と公明党(現在の公明党:英語ではNewKoumeiParty)だけとなった。またこの時自民党を割って出た議員でその後自民党への復党や自民党との連立政権に一切参加しなかったのはわずかに3人でその中の一人が現在の民主党党首である岡田克也であるらしい。さて今度の選挙結果はどうなりますか。
 ちなみにあとの2回は55年体制の始まりの時、右派社会党と左派社会党の合同で生まれた社会党政権。直後の自由党と民主党に合併で生まれた自由民主党に次の選挙で政権を奪われあぽーん。それともう1回が、最初に述べたこの細川政権の直後に生まれた当時の社会党の村山富市党首を首相として担いだ社自政権である。この社自政権は、その後、社会党は国民の総スカンをくらい、自民党は現在の復活の足がかりとなった。当時の社会党はあの土井たか子党首の参議院選で有名な”山が動いた!”発言の時の大量の議席を有する一大勢力であったことは、今ではにわかに信じがたい。
 そういう意味では選挙も正常に機能しているのかもしれませんね。

堀江貴文(9001:GASDAQ)

 いよいよ選挙ですね。読者の方々はちゃんと投票されましたか?筆者は基本的には出不精なのでこの間区役所の近くへ行った時についでに期日前投票を済ませてきました。
 さて、今日は久々に人物です。ご存知”ホリエモン”こと堀江貴文さん、ライブドア(4753.T)の社長ですが、この総選挙では広島6区から郵政民営化賛成派として、この地を地盤とする反対派の中心的人物である亀井静香への刺客として激しい選挙戦を戦っているようです。反対派の方々は自民党のやり方がどうとかいろいろ不満があるようですが、基本的な政策に反対なのであれば政党から出て行くしか道がないでしょう。ここに地元の事がわかるのか?とかピント外れな攻撃を受けているようですが、基本的には国政選挙ですから地元の事情を考慮した国政ができれば立派に議員としても仕事ができるわけです。小選挙区制の根付くイギリスでは中央から党の政策を訴える、立候補地にゆかりのない候補が派遣されてくるのがむしろ常識のようです(まーそれはそれで考えるところはありますが)。
 ネットの方でも議論が盛り上がっているようで、グーグルの検索数もまさにうなぎ登りです。選挙とは別にこの人の巧みな企業戦略にはほれぼれさせられること多々ですが、残念ながらこの人の会社に投資するのだけはもうやめておこうと思っています。
 なお、リンクはこの人の日記blogです。現在は選挙期間中ということで、公職選挙法によりその更新がストップしています。選挙をネットでやることは原則禁止されているということで、無駄なジャンクメールが増えなくてありがたいことですが、HPも更新出来ないのはなんか間抜けなような気もします(出来れば街頭演説も中止に。。。)。というわけで投資判断:買い

Tuesday, September 06, 2005

住友金属鉱山(5713.T)

 菱刈鉱山が出て来ましたので、その管理会社もご紹介しておきましょう。株式市場では昨今の中国・インドの経済発展を背景に将来の資源供給に不安があるとして,商品先先物市場からはじまった資源の爆発的な値上がりを背景にして、資源関連株が人気化しています。石油関連,鉄鉱関連,そしてその他非鉄金属ということです。
 その中でこの住友金属鉱山は”産金株”として有名であり、貴金属店で金を買うくらいならこの株を換え!とも言われる、鉱山株である。ごたぶんにもれずこの株も,資源関連株の一角(というよりはむしろ代表)として買いあさられており、大きな値上がりが続いています。株価的にはちょっと加熱ぎみかな?ということで投資判断:中立
 
#ですが、長期的にはまだまだ、狙えるのかもしれません。
#特に貴金属である金は,ここ数年値上がりがつづいており、ドルの部分金本位制への回帰などが噂されている。またそれだけでなく今や金はLSIの配線に用いられる金属として、IT時代に無くてはならない金属となっており、その価値は高まりこそすれ、低まることはないと考えられるからである。

終着駅シリーズ10:吉松(’05年08月19日撮影)

 鹿児島県の最北部、吉都線の終着駅であり、肥薩線の途中駅である。肥薩線は開通当時には鹿児島本線として開通し、九州の南北を結ぶ大動脈であり、この地は交通の要所であった。またこの駅の北側には大畑などのスイッチバックで有名な駅があります。鹿児島はいま九州新幹線の開通によって、観光客が増えており、それに便乗したJR九州がこの地まで観光特急”はやとの風”を走らせて、観光客を誘致に懸命のようです。
 筆者はかつて(子供のころ?)なんで、こんな山中に最初に鉄道を開通させたのか?どう考えても海岸べりを走らせる方が工事がしやすいのではないか?と悩んだことがあった。しかし現在、九州自動車道はこの地を走り、九州西海岸自動車道の整備が後回しになっている事実を見るにつけ、まず最初に1本真中を通す方が合理的(緊急手段?)なのであろうかと、妙に納得してしまうのであった。他にも中国自動車道などの例は多数ありますし。
 で、急になんでこの駅が出てきたかというと、この駅は日本最大の金鉱山である菱刈鉱山の最寄駅だということを書いてみたかったからです。この駅からわずかに4kmしか離れていません。

#このシリーズとしては、めずらしく”つなわたり”の更新ペースとは一致していません。

金が余って困っている

 いいなあ。
 勿論筆者ではなく省庁の予算折衝の話である。この時代に公務員の能力はどれだけ予算を多く使うのかによって決まるという。戦後すぐの東洋の貧しい国であった時ならいざ知らず、経済活動の中身に関して官がその指導力を発揮する時代はとっくの昔に終わっているものはずである。郵政民営化の議論はその先に繋がる官の大規模なリストラへの第1歩であってほしい。間違っても選挙向けの公約だけには終わってほしくないし、もう国にはそんな余裕は残っていないはずである。
 リンク先はそんな、胸の奥に使えたことをスカット代弁してくれました。その通りです。