Sunday, July 30, 2017

終着駅シリーズ312:朱鞠内(’12年12月30日撮影)

 かつてのJR北海道は深名線の朱鞠内です。1932年11月23日に鉄道省の幌加内線の終着駅として開業しています。その後の1941年には名羽線の初茶志内(後の天塩弥生)まで延長され、深名線全通。この時に路線名称も改められます。さらに戦後には名雨線の羽幌方面の工事が進展しますがこちらは未成線のまま国鉄改革に突入していきます。
 時は流れ、国鉄の分割民営化を経て、’95年09月04日深名線は廃止(JRバス化)となります。朱鞠内駅は’00年春ごろまでは線路の撤去もされず、そのままバスターミナルとして活用されていたようです。同年夏には鉄道施設が撤去され、バス待合所と「朱鞠内コミュニティー公園」が整備されています。
 写真は、1枚目がそのバス待合室、2枚目がその内部、冬場はそこから奥に立ち入ることはできず、3枚目はガラス越しにとったさらにその奥の様子です。何があるのかわかりませんがコミュニティー公園なのでしょか?。この待合室の前には駅名標と一部線路が配置されモニュメントとなっているようですが、冬場はそれらは雪に埋もれて全くどこにあるのか?わかりません。
 筆者がその昔来た時の記憶によれば、もう少し栄えていたような気がするのですが、バス待合室がかつての線路敷き内に作られているためか?待合室周辺の駅前がだだっ広く空いているので余計にそう感じるのかもしれません。

Sunday, July 23, 2017

終着駅シリーズ311:留萌(’12年12月29日撮影)

 JR北海道は留萌本線の留萌です。1910年11月23日に鉄道院の留萠線の終着駅として開業しています。その後の1921年には同線は増毛まで延長されます。さらにこの駅を起点として1927年には羽幌線が部分開通し、1934年には留萠鉄道臨港線が仮古丹浜まで、1941年には天塩炭鉱鉄道が逹布まで開通しています。しかし1987年03月30日には羽幌線が、2016年12月05日には留萌本線の留萠〜増毛間がそれぞれ廃止となり、ここが再び終着駅となります。
 深川・留萌自動車道の全通が目前になってことに引き換え、留萌本線の廃れ具合が半端なく、JRとしての廃止方針が沿線自治体に伝えられている状態となっていて、正直なところいつ廃止になっても不思議のないところまで来ていると言えるのでしょう。留萌は留萌支庁改め留萌振興局の振興局・地方事務所所在地となっています。’17年現在この所在地に鉄道がない都市は檜山振興局の江差町だけになっています。これに留萌が加わるのは自治体としては避けたいところでしょう。