Saturday, August 30, 2014

終着駅シリーズ197:鳥羽(’10年08月11日撮影)

 JR東海の参宮線、近鉄鳥羽線の終着駅であり、近鉄志摩線の始発駅です。意外なことに乗入れる全ての路線のターミナルになっています。
 駅(路線)は1911年07月21日に参宮線の山田−鳥羽間の延長開業により、なんとJRの駅として開業します。
 現在の駅は、JR?どこ?と思うぐらいに近鉄の駅になっていて、次から次へと発車する近鉄特急を尻目に、たいていは1両のJRのディーゼルがときたま乗客も少なく発車しています。写真は駅前に建つ、鳥羽バスターミナルからの撮影です。伊勢に来たら、伊勢うどんでも食べるか?と思ったのですが、なぜかこしのあるうどんでした。関西人向けなのかもしれません。何の話だか?

終着駅シリーズ196:新豊橋(’10年08月11日撮影)

 豊橋鉄道の始発駅の新豊橋です。
 駅(路線)は1927年10月01日に旧花田駅から、この駅まで開業し渥美鉄道の新豊橋となります。
 ’08年06月05日には、かつての平屋の建物から、現在の3階建ての駅舎に建て替えられています。
 駅名に新が着くのは、新幹線の専売特許のようなところがありますが、ここ東海地区ではそれは私鉄の駅を指します。東海道新幹線で東京から下ると新富士駅を最後に、新静岡(静岡鉄道)、新浜松(遠州鉄道)、新豊橋(豊橋鉄道)、新安城・新名古屋・新岐阜・新羽島(名古屋鉄道)とことごとく私鉄の駅名になっていて、次に新が着く新幹線の駅名はなんと新大阪までありません。
 最近では名鉄のイメージアップ戦略?で新名古屋は名鉄名古屋、新岐阜は名鉄岐阜に変更になりましたが、新幹線の駅に新が着く事はありません(あたりまえ)。

Saturday, August 16, 2014

終着駅シリーズ195:西高島平(’10年07月11日撮影)

 都営地下鉄6号線三田線の終着駅の西高島平です。東京の地下鉄の最北端の駅になっています。
 駅は’76年05月06日に開業します。当初の計画は、ここから先の区間は事業主体が東武鉄道となって和光市駅に接続して、東武東上線に乗入れる計画でした。このおかげで1号線浅草線と同じ1435mmで建設される予定だった軌間が1067mmに変更になって建設が始まります。ところが最終的に東武鉄道がこの計画に難色を示したことで頓挫します。
 以降はさいたま方面への延長計画など(現在の首都高池袋線となっている用地)が浮かんでは、消えて行き、未だにこの駅で、延長可能な構造のまま、終着駅としての営業が続けられています。
 6号線三田線の悲運は南側にもあり、1067mmへ軌間が変更になったことで、南側は泉岳寺より(泉岳寺までは建設済みだった)五反田へ路線を延長し(1号線浅草線と並行?)そこから、東急池上線と大井町線さらに田園都市線へと乗入れる計画でした。ところがこちらも東武鉄道への計画と同時期に頓挫してしまいます。現在の東急目黒線への乗り入れの計画に変更になってからは、未使用だった三田−泉岳寺間のトンネルが埋められ、急カーブを切って現在の路線になっています。
 現在では1号線浅草線から京急への乗り入れは、空港アクセス路線となり、品川ー泉岳寺ー三田間の線路設備の関係で電車本数が制限され、連絡が悪くなっている面が否めません。当初の1435mmで建設されていたら、随分と違ったのではないかと想像せずにはいられません。しかも泉岳寺の駅前は、山手線の新しい駅の設置とともに大規模再開発が予定されていて、輸送量の急増が見込まれるにもかかわらず、この線はその手前で急カーブを切って逃げてしまうという悲運ぶりですからね。
 話がだいぶそれましたが、そんな栄枯盛衰と悲運を感じざるを得ない終着駅がここです。