Saturday, September 17, 2016

終着駅シリーズ287:肥後小国(’12年04年29日撮影)

 旧国鉄宮原線の終着駅の肥後小国です。当駅は’54年03月15日に宝泉寺からの延伸開業により終着駅となります。そして月日は流れ’84年の12月01日には廃止になっています。
 駅跡は道の駅小国として整備され、小国ゆうステーションと呼ばれています。路線バスのターミナルにもなっていて、ドライバーの休憩や路線バスの乗り換え、そして観光案内を訪ねる人々で賑わっています。この片隅にはかつてここが鉄道駅であったことを示す、駅名標やポイントが残されていて、施設内には往時の写真の展示があります。また、廃線観光にも力が入れられていて宮原線なる観光パンフレットの準備があり、現存する橋梁や駅などの情報がまとめられています。意外といろんな現存施設があり、見て回ると楽しそうです。
 この宮原線の計画は壮大で、豊後森を終点とし、ここ肥後小国を経て、菊池→瀬高→旧佐賀線→佐賀というもの。いったいどんな需要予測のもとに計画されたのか、当時の発案者に激しく詰問したい気分ではあります。

Friday, September 09, 2016

終着駅シリーズ286:阿蘇山西(’12年04月28日撮影)

 阿蘇山ロープウェイの始発駅の阿蘇山西です。阿蘇山ロープウェイは九州産業交通の四線交走式普通索道として’58年04月10日に開業しています。なんでも世界で初めて活火山に架けられたロープウェイとのこと。
 駅舎はロープウェイの駅としては大変珍しい円形です。同じ阿蘇山には仙酔峡ロープウェイがあり、こちらの阿蘇山東駅も同じような円形の駅舎となっていて、その外側にバスターミナルがありバスが駅舎の周りを回って発着してゆきます。しかしこちらの路線は’11年から運転休止となっています。
 またこのロープウェイも更新日現在は、この駅は今年発生した熊本地震の影響で大きな影響を受けていて、山麓駅までのアクセス道路の土砂崩れによって到達できない状態となっています。また活発な火山活動によって火口付近への立ち入りが制限されています。一日も早い復旧が待ち望まれますね。

Monday, September 05, 2016

終着駅シリーズ番外編:南阿蘇水の生まれる里白水高原(’12年04月28日撮影)

 南阿蘇鉄道の途中駅の南阿蘇水の生まれる里白水高原です。南阿蘇鉄道(旧国鉄の高森線)は’28年02月12日に開業していますが、この駅は’92年04月01日に現在の駅名で開業します。番外編というかこの駅は終着駅ではないのです。このブログの読者ならばご存知と思いますが日本一長い駅名の駅です。読み仮名表記では22文字の”みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん”駅です長いですね〜。文字表記では14文字あります。
 ’01年には一畑電気鉄道に”ルイス・C・ティファニー庭園美術館前”(読み仮名24文字、文字表記18文字)が改称によって生まれ日本一の座を明け渡しますが、この駅は再び改称され”松江イングリッシュガーデン前”となったことで、日本一に返り咲いています。なお、読み仮名表記では、茨城県の鹿島臨海鉄道には”長者ヶ浜潮騒はまなす公園前”(読み仮名22文字、文字表記13文字)との同率の一位で、文字表記ではディズニーリゾートラインの”リゾートゲートウェイ・ステーション”と”東京ディズニーランド・ステーション”がともに17文字で最長となっています。
 ところで更新日現在では、この駅は今年発生した熊本地震の影響で同鉄道は大きな影響を受けていて、南阿蘇鉄道は高森からこの駅の東隣の中松までのみの復旧となっていて、この駅には電車は走っていない状態となっています。1日も早い復旧が待ち望まれるところですね。