Sunday, June 11, 2017
終着駅シリーズ308:浦和美園(’17年03月28日撮影)
’01年03月28日に開業。開業当初の駅前は、ほぼ更地に近い状態で、’02年のFIFAワールドカップの行われた埼玉スタジアムのためだけに作られた状態になっていました。しかし地下鉄直結という便の良さからか、徐々に開発が進み’06年のイオンモール浦和美園の開業によりそれは加速し一気に賑やかになって来ています。
この路線には延伸の計画があり、東武野田線(アーバンパークライン)の岩槻を通ってJR東北本線(宇都宮線)の蓮田までをつなぐというものである。現在のところ検討委員会?によるB/C分析の結果が0.9とわずかに1を超えていないことからすぐに着工ということにはならないようである。しかもこの延伸が実現した時にはこの線の急行運転が計画されていて、鳩ヶ谷かここ浦和美園に退避線を作るかもしれない(らしい)。そんな延伸計画が進展しないなか、とりあえず’20年のオリンピックまでに埼玉スタジアム(臨時駅)までを延ばしてどうかという話が持ち上がってきている。
さて、この駅には埼玉スタジアムでのイベント時だけに使用される3番線(通常使用は1と2番線)がある。この3番線は通常使用の改札内につながってなく、写真の正面側の一階のシャッターをあげると、自動改札があり、そのまま階段を昇り降りすることなく直接ホームにアクセスできる構造となっている。
’17年5月にはネーミングライツによるサブネームが付けられ、その名前が、”浦和美園とともに歩む 埼玉りそな銀行 最寄駅(今秋オープン予定)”となった。近年は、色々なナーミングライツが増えてきていますが、銀行の最寄駅というアピールもなんだかな?と思うが、(今秋オープン予定)というサブネームはおそらく全国唯一であろう。銀行がオープンすると(今秋オープン予定)が消される予定となっている。せっかくだからオープンも延伸して謎のサブネームにしてしまうともっと面白いと思う。
Saturday, June 03, 2017
終着駅シリーズ307:増毛(’12年12月29日撮影)
このコーナーの歴史はwikiで簡単に調べることが多いが、中でもこの増毛駅のwikiには驚かされる。要約すると日露戦争で領土となった樺太の南半分へのルートとして、宗谷本線を敷設して稚内港から、あるいは留萌港を改修して使うことよりも、港が早く使える増毛まで延長し北海道樺太間輸送における鉄道港湾連続輸送の重要ルートとして使うことが合理的であると計画され実際に行われたというもの。今の様子を見るににわかには信じがたい。
その歴史は1921年11月05日に鉄道省の終着駅として開業します。そしてモータリゼーションによる利用者の低迷により’16年12月05日に廃止となります。’14年の輸送実績はこの区間で39人/日と発表されていました。増毛はかつて鰊漁により賑わい、鰊御殿が多数建っていたという。開通時から樺太輸送に使えるほど港が立派だったのも、このことに起因していると考えられ、人が集まれば鉄道も伸びるというものであったろう。そして一つの時代が終わり、留萌本線の末端区間(留萌〜増毛)は廃止となってしまいました。
その増毛駅。国道231号線のメインルートから外れるため、町外れに位置しています(昔は中心だったのかもしれません)。駅構内はかつての賑わいと貨物の取り扱いを示すかのような広さがあり、そして駅舎の前には立派な倉庫街が広がっています。そんな広大な敷地に廃止時には1線1ホームの寂れた終着駅となっていてました。筆者の取材時には駅舎内に駅そば”そば処 増毛駅”の営業があり、海産物を販売する”孝子屋(ここや)ぐるめ食品”の営業があり、意外と賑わっているな?との印象を受けました。
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