Wednesday, September 21, 2005

ペトロチャイナ(0857.HK)

 ご存知ペトロチャイナである。ペトロチャイナは中国の石油最大手企業で、油田及び天然ガス田の探索・開発・掘削・製油など一連の業務を行なっており、石油化工事業にも力を入れ、輸送から販売までを一貫して手がけている。近年では政府の後押しを受けた海外進出も盛んで、ス-ダン、ロシア、カザフスタン、ペル-など国際石油資本(メジャ-)が手を伸ばさないところにも進出している企業である。
 株価のグラフはまさに右肩あがりであり、順風満帆に見えるが実際のところは、ニューヨークのマーカンタイル(商品先物)市場のWTIと連動しており、原油の市場価値の増大とともにこの企業の市場価値も増大しているようである。
 21世紀は中国の世紀などと言われるが、もし現在のペースで中国が発展を続けるならば10年後?にはOPECの生産する原油の2/3が中国向けになってしまうと考えられており、原油の将来の品不足感から市場価格が次第に高騰している。また近年OPECの一角であるインドネシアが自国の経済発展に伴いついに原油輸出国から輸入国に転落してしまうという現実にも直面している(同時にインドネシアルピーが急落)。というか中国もつい数十年ほど前までは原油輸出国であったのだが。
 さてこの企業、中国最大手の石油化学企業であり、ADRにも上場しており知名度抜群である。また近年ウォーレンバフェットがここの主要株主となったことでがぜん注目を集めるようにもなっている。ネットバブルのころバフェットの投資手法はもう古いなどど散々の言われ方をされていたのだが、近年はますます”バイアンドホールド”の強さ見せ付てくださっている。余計な話ばかりになってしまったが、というわけで投資判断:買い

#短期的にはブッシュがカトリーナ対策として、原油価格対策の切り札の全て(備蓄の放出、EUへの放出の呼びかけ、OPECへの増産要請)を切ってしまったため、原油価格のさらなる高騰が予想され、ここの株価もそれに伴い上昇するであろう。長期的にはこのバブルは一旦冷めることはあると考えられるが、先高感が是正される事態には簡単にはならないだろうと考えられる。

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