Sunday, June 23, 2013

終着駅シリーズ150:塩原温泉(’10年05月08日撮影)

 JR関東バスの終着駅の塩原温泉駅です。かつての国鉄の自動車線のバス駅です。
 旧国鉄も民営化されて久しくなり、特に自動車部門の整理が厳しく、このような往時の面影を残すバス駅は少なくなってきました。ここ塩原温泉駅は塩原本線(那須塩原駅−塩原温泉)、日塩線(塩原温泉−鬼怒川温泉駅、上三依塩原駅)の路線網を持つバス駅でした。現在では塩原本線の那須塩原駅−塩原温泉間を残し、それ以外の路線はJRバスとしては全て廃止となっています。このうち日塩線の塩原温泉−上三依塩原温泉口駅間の路線は那須塩原市営バス(ゆ〜バス)の路線となり、運行は引き続きJR関東バスで運転されています。またJR化後新宿駅新南口からのJR関東の高速バスがこの駅まで乗入れるようになっています。
 1922年の(改正)鉄道敷設法には、”三十三、栃木県今市ヨリ高徳ヲ経テ福島県田島ニ至ル鉄道及高徳ヨリ分岐シテ矢板ニ至る鉄道”、”三十三ノ二、栃木県上三依ヨリ西那須野ニ至ル鉄道”として塩原本線のルートが掲載されていて、それに先行して自動車線として整備されたものであることがわかります。
 時は流れて野岩鉄道、会津鉄道、東武鉄道矢板線は開通(一部はそして廃止)されましたが、この塩原本線のルートについては鉄道としての建設はなく今に至っています。
 駅にはかつてみどりの窓口があったようですが、今では営業所としての機能も廃止されています。


○駅外掲載の路線図
 駅外に掲載されている、観光マップを兼ねた路線図です。国鉄バスの文字が消されていますが、かつての路線網が全て掲載されています。なつかしいですね。
 

○駅舎の中
 駅の内部の様子です。かつてあった乗車券類の発売窓口は閉鎖になっています。高速バスの乗車券はどこで買うのだろう?
 
○駅内掲載の運賃表
 駅舎内に掲載の運賃表。紙が貼られていますが、表示されている範囲が現在のJRバスの路線です。

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