JR東日本常磐線の竜田です。この区間の常磐線は1898年08月23日に開業しますが、その時にはここには駅はありませんでした。駅としては1909年03月25日に鉄道院の貨物駅として開業しています。
そして月日は流れ’11年の東日本大震災の影響を受け、常磐線は津波、原発事故の影響によってそれから4年以上が経過した現在でも至るところが寸断されたままになっています。
この竜田駅はそんな寸断された、常磐線の最も南側の終着駅です。つまり、上野(日暮里)から常磐線の電車に乗って北上するとここ竜田で終点として例外なく下車を促されます。ここから原ノ町までの区間は津波の影響で線路が流され、なおかつ原発事故による影響が重なって今だ放射線量が高く復旧もままならない状態になっています。
この不通区間にも代行バスが運転されています。その運転区間は竜田〜原ノ町で帰還困難区域を走るので途中の駅には停まらず無停車で走ります。バス停には途中区間の放射線量は0.31〜14.7μSv/h(平均値は3.5μSv/h)で、この区間の1回の乗車で1.2μSvの被曝線量を受けますとのとっても恐ろしい言葉が並んでいます。困ったものです。
駅は楢葉町に位置していて、この写真の撮影時には宿泊のできない避難指示解除準備区域に指定されていました。宿泊もできない危険な区域に東京から電車で行ける状態というのもどうか?と思っていましたが。同年09月05日にはこの指示が解除され復旧に向けて歩みだしています。
No comments:
Post a Comment