秋田内陸縦貫鉄道の角館駅です。秋田新幹線の角館駅から接続できる同線ですが、慢性的な赤字に苦しんでいて、存廃を含めた苦しい状況になっているようです。
国鉄時代の末期、角館から松葉間の角館線と、鷹ノ巣から阿仁合を経て比立内までの阿仁合線の2線の廃止対象路線とその間をつなぐ新規開業線を’86年に引き継いで設立された鉄道です。全通は’89年のことでした。
路線のロケーションとして、秋田県にありながら秋田市に近づかない方向に路線が敷設されており、旅客の流動方向とも合っていない事が容易に想像される。この線の当初の敷設の目的は阿仁合鉱山の鉱石輸送にあったため、今日ではその目的も怪しくなっている。
とはいえ、この地域は鉄道以外の公共交通が存在しない地域を貫通しているため、もし廃止ということにでもなれば、地域の足そのものが奪われることになる。
未だに腕木信号の残る、阿仁合駅を筆頭に味のある路線なので末永く残ってほしいものである。
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