横浜市営バス17系統です。横浜市営バスの系統番号は営業案内では数字のみしか案内しませんが、内部的には数字の後にAから順に割り当てられたアルファベット1文字を付けて路線を区別しています。(都営バスにおける甲乙丙などのようなものです)。現在の17系統は度重なる路線改変の影響からか、Vから始まる路線アルファベットが使われています。つまり17V,17W,17X,17Y,17Zの各系統が存在し臨時便の為に普段は使わない17H系統がリザーブされています。
現在の17系統は鶴見駅から大黒ふ頭のスカイウォーク、流通センターやL8バース、大黒海釣り公園などを経由したりしなかったりして鶴見駅に戻る系統になっています。その回り方は平日、土曜日、休日と時間帯によって変わる複雑なものになっています。例えば写真の系統は17V系統で鶴見駅を出ると国道15号を明神前(京急生麦駅付近)へ行き、そこから急行運転になって南下して一気に大黒ふ頭内に入りますそこからL8バースを回ってスカイウォークを通って鶴見駅へ戻る系統です。この系統は行きませんが大黒税関から先の区間は一般車両の乗り入れ禁止区域となっていて、さらに大黒海釣り公園では駐車場のゲートをくぐり抜けて走ります。また急行運転は平日及び土曜日の朝夕のラッシュ時のみ行われています。
この17系統’07年03月の路線改変では合理化と廃止の対象となっており、住民説明会で新子安駅発着に変更する案を提示したところ、「どういう需要予測をしたらそうなるのか?」などと問いつめられるなど総スカンを喰らい。現在の鶴見駅を起点とする路線に変更されていますが、利用状況が思わしくなければ廃止されることが明言されています。
’07年03月の路線改変前は鶴見駅発生麦行きの系統でした。鶴見駅から大黒ふ頭内のどこかを経由したあと最終的に生麦へ至る不思議な系統でした。しかもこの路線生麦行きを掲示しているにもかかわらず、大黒ふ頭内のどこかで終点ですと言っておろされることがある路線でした。また、この改変で現在の181系統よこはまさとうのふるさと行きの分離と急行運転が実施されました。
ところでこの17系統の大黒ふ頭内の路線は横浜市の第3セクターであるポートサービス(山下公園で観光遊覧船を運営している会社です)から引き継いだ路線です。こんな事実と大黒ふ頭内は自由に自家用車が走れる範囲が制限されていることから、廃止はむずかしいのかもしれません。
戦後すぐの設定当初はまだ大黒埠頭の埋め立てはありませんから、その手前の大黒町岸壁(現在のよこはまさとうのふるさと)を経由して(Uターンして)生麦へ行く路線だったようです。どちらかというと現在の181系統の方が近い形ですね。
ちょっと長くなりましたが、これでも話を端折ったので解りにくいかもしれません。
17:鶴見駅前〜L8バース〜鶴見駅前(急行)
鶴見駅前〜流通センター〜鶴見駅前(急行)
鶴見駅前〜L8バース〜流通センター〜スカイウォーク前
〜鶴見駅前
鶴見駅前〜L8バース〜流通センター〜スカイウォーク前
〜鶴見駅前(急行)
鶴見駅前〜流通センター〜スカイウォーク前〜鶴見駅前
(担当:鶴見営業所)
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