終着駅シリーズ289:若松(’12年04月30日撮影)
JR九州は筑豊本線の始発駅の若松です。駅は1891年08月30日に筑豊興業鉄道の若松〜直方間の開通に伴って開業しました。石炭の積み出しを目的として開設された同駅は広い構内を持つ貨物主体の駅で、かつての筑豊の石炭の生産を支えていました。
今ではかつての広い構内は全て整理され、わずか1面2線のホームを残す寂しいものに変わっていました。またこの路線の線形から旅客の需要は多くなく、大都市の北九州市内にありながら、とてもひっそりとしています。
駅前には若松区役所が鎮座しています。域内の交通は、北九州市営バスの独占地域となっています。福岡県で西鉄以外のバスに独占されている地域はないに等しく珍しいものとなっています。また、このバスがsuicaなどの交通系共通ICカードが一切使えず、独自のICカードの導入がされていて、なかなか骨の折れるところです。
その若松区、かつては北側に響灘という海岸線がありましたが、現在は広く埋め立てられ学園都市が形成されています。駅の様子も次第に変わってゆくのかもしれませんね。
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