五日市線のかつての終着駅だった武蔵岩井です。駅は五日市鉄道の終着駅として1925年09月20日に武蔵五日市駅より当駅までの延伸により開業します。五日市鉄道は南武鉄道に合併され’40年には戦時買収により国有化され国鉄となります。’71年02月01日には武蔵五日市から当駅までの区間が廃止となっています。
この岩井支線の線形はこの駅を出発すると、大久野駅を通って三内信号所で現在の五日市線と合流し、そのまま進行すると現在の武蔵五日市駅へ至る線形、つまり五日市線を通しで運転する電車は武蔵五日市駅で一旦スイッチバックして運転される形態となっていました。そのためか運転本数は元々少なく1日6往復(廃止時)でした。
現在の場所は太平洋セメントの敷地内にあります、そのため廃線もその一部が残されていますが、敷地内のため無断立ち入りはできません。かつての駅のホームは同社の従業員用駐輪場として活用されています。写真を見ると上屋が残っているように見えますが、かつての写真によれば、この上屋や手前にあるコンクリート製の車止めは当時のものではないようで、駅のホームだけが当時のまま残され活用されています。
この駅の所在地は日の出町にあります。
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