都営地下鉄6号線三田線の終着駅の西高島平です。東京の地下鉄の最北端の駅になっています。
駅は’76年05月06日に開業します。当初の計画は、ここから先の区間は事業主体が東武鉄道となって和光市駅に接続して、東武東上線に乗入れる計画でした。このおかげで1号線浅草線と同じ1435mmで建設される予定だった軌間が1067mmに変更になって建設が始まります。ところが最終的に東武鉄道がこの計画に難色を示したことで頓挫します。
以降はさいたま方面への延長計画など(現在の首都高池袋線となっている用地)が浮かんでは、消えて行き、未だにこの駅で、延長可能な構造のまま、終着駅としての営業が続けられています。
6号線三田線の悲運は南側にもあり、1067mmへ軌間が変更になったことで、南側は泉岳寺より(泉岳寺までは建設済みだった)五反田へ路線を延長し(1号線浅草線と並行?)そこから、東急池上線と大井町線さらに田園都市線へと乗入れる計画でした。ところがこちらも東武鉄道への計画と同時期に頓挫してしまいます。現在の東急目黒線への乗り入れの計画に変更になってからは、未使用だった三田−泉岳寺間のトンネルが埋められ、急カーブを切って現在の路線になっています。
現在では1号線浅草線から京急への乗り入れは、空港アクセス路線となり、品川ー泉岳寺ー三田間の線路設備の関係で電車本数が制限され、連絡が悪くなっている面が否めません。当初の1435mmで建設されていたら、随分と違ったのではないかと想像せずにはいられません。しかも泉岳寺の駅前は、山手線の新しい駅の設置とともに大規模再開発が予定されていて、輸送量の急増が見込まれるにもかかわらず、この線はその手前で急カーブを切って逃げてしまうという悲運ぶりですからね。
話がだいぶそれましたが、そんな栄枯盛衰と悲運を感じざるを得ない終着駅がここです。
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