Sunday, October 07, 2012

終着駅シリーズ134:只見(’10年02月27日撮影)

 只見線の途中駅の只見です。’11年07月30日に発生した新潟・福島豪雨の影響によって、この掲載日現在の只見線は会津川口−只見間が不通となっていて代行バスによる運転となっています。つまり暫定的に終着駅となっています。この’12年10月01日には大白川−只見間が復旧し運転が再開されました。この時に田子倉駅は通年通過扱いにする事が発表され既に実施されています。田子倉駅の扱いについては地元只見町などから反発が起きているようです。
 只見駅は、’57年12月に田子倉ダム建設の為に敷設された電源開発専用鉄道を、国鉄が旅客鉄道用に改修して’63年08月20日に会津川口−只見間を会津線として開通させて終着駅となりました。その後の’71年08月29日には当駅と大白川間が開通して全通し、路線名を只見線と改称しています。
 只見線は閑散路線でありながら、国鉄再建法によるローカル線廃止の除外規定にある”代替輸送道路が積雪で年10日以上通行不可能”にあたることから、その対象外となって廃止を免れています。この条項によって廃止を免れた路線は同線と越美北線です。これは並行する国道252号線が豪雪の為に只見−大白川間(六十里越)の除雪が出来ず通行止めとなることによっています。この不便は’20年代に国道289号の八十里越のルートが開通することで、解消することが期待されていますが、いまのところ絵に描いた餅の域を出ていません。
 豪雨で三つの鉄橋が流失した会津川口―只見駅間については「同じ場所に橋を再建してもまた被災する可能性があり、全く白紙の状態」(JR東日本仙台支社)としていて復旧の見込みが立ってないく、この区間の再開が危ぶまれています。
 一方で、沿線地域をカバーするはずの会津バスが経営危機を迎え不採算路線を次々に撤退しています。代表的なところでは只見町内の全路線、只見線に並行する会津坂下−会津柳津間、そして日中線転換バス(日中線と夢の沢線)の全線の他多数の路線です。
 さて、写真は災害の前の只見駅の様子です。豪雪によってガラスが割れるのを防ぐために、板によって保護がされています。

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